2014年12月20日

読書039〜「納品」をなくせばうまくいく

ごっちゃんです。

今回はIT×本ですかね。ITに関する本の紹介です。

【「納品」をなくせばうまくいく ソフトウェア業界の“常識"を変えるビジネスモデル】
〜倉貫 義人(著)〜

【おすすめ度】
★★★☆☆




この本は、単純にウォーターフォール型からアジャイル型に変えるというのではなく、ビジネスモデルそのものを変えようとしているところが素晴らしい。

ざっくりですが、
日本のITは最初に仕様決めて、そこから流れるように順番にシステムを作り込んでいくやり方が主流です。
その作業の流れ(工程)を人月(何人で何ヶ月かかるか)積算します。
これをウォーターフォール型のシステム開発といいます。
逆にアジャイル型の開発は仕様を決めず、最小単位でプロトタイプと作りながら細かい単位で反復しながら作っていくことです。

現在のウォーターフォール型のシステム開発では、途中で仕様が変わったら、受注者側がコストを負担することがほとんどである、そのため見積もりに利益以外に仕様変更の保険としてバッファ(コンテ)を最初に乗せる、そうすると実際に作る付加価値より倍近く高い見積もりになってしまうという状況になっていることがしばしばあります。

著者はそのようなビジネスモデルではなく、一定にフィー契約(コンサルや弁護士のうように)し顧客と一緒に開発していきます。そのため、かなりコストが安くなるのと人月積算と比べて付加価値に対して適正な金額になりやすいと説いてます。

実際は、大規模SIerも顧客に派遣契約や委任契約のもと常駐し、アジャイル開発をしている会社もあるのでアジャイル型の開発が珍しいわけではなく、これを使ってビジネスモデルを変えようとしているのが素晴らしい

実際、これがうまくいっているかどうかは現在判断できるほどメジャーにはなっていないが、システム開発業界を変えようとする志を感じます。

ごっちゃん
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2014年12月19日

読書038〜自分の頭で考えよう〜

ごっちゃんです。

前回に続き今回も本の紹介!!
今回は、会社のとある部の部長に進められて買った本です。
また前回書いたライフネットの出口さんの本にも書かれていたので興味がありましたので即買いました。

【自分の頭で考えよう】
〜ちきりん(著)〜

【おすすめ度】
★★★★☆



これはとってもおすすめ。かなりよかったかな。
内容は、グロービス経営大学院の授業である「クリティカルシンキング」と「ビジネス定量分析」をとってもわかりやすく書かれてあるイメージです。
FACT(情報)とFACTから因果を導き出しロジック構築する
「なぜ?」「だから何なの?」と問うことや、あらゆる可能性を検討すること、情報を縦と横で比較すること等々、普段著者ががひとつの情報からどのような思考を経て論理的に見解を導き出しているのかをわかりすい例題をもとに紹介しています。

2年間MBAを取得するためにビジネススクールに通いましたが、ずっとこのトレーニング付でした(苦笑)
これをしっかりできるには、そういうことが必要な環境に少なくとも半年ぐらいつかる必要がある。
書いてあることは当たり前なんだけど、かなり技としては高度である。これができる人はなかなかいない。
良い本だけどこの深さがわかる人は結構少ないと思います。
若手ビジネスパーソンには読んでほしい本の一つですね。

ごっちゃん。

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2014年12月18日

読書037〜早く正しく決める技術

ごっちゃんです。
最近ITの話題が続いたので今回は本の紹介です。

規模の大きいSIerで企画業務〜プリセールスをしているのですが、非常に意思決定が遅いと感じていてそもそも意思決定するにはどうすればいいかを最近は特に興味を持っています。

大学院でも「お前ならどうする」と問われ続け、経営者、マネージャーがどれほど素早く意思決定できるか、また意思決定の後の成功の確率を上げるかについてさんざんトレーニングを積んだんですが、実際の会社の中では、そもそも意思決定について考えている人はほとんどいない状況です。
なのでそもそも意思決定ってどういうことかを深堀したいと思い読んだ本です。

【早く正しく決める技術】
〜出口 治明(著)〜

【おすすめ度】
★★★★☆


これは良書ですね。ただこれは良書だけど実践するにはかなり距離があるな〜と感じました。
・意思決定の基本は数字、ファクト、ロジック
・ロジックの幹を書き出す 枝葉(方法)は後で考える
と言ってます。
80%ぐらいの意思決定は、数字、ファクト、ロジックをしっかり考えると意思決定できるといっています。
エピソードで若手社員の企画で、出口さんがファクトとロジックで説明されて、いろいろ反対意見を述べるんですが、その場で若手のほうがファクトとロジックで正しい隣、意見を変え若手の企画を通すといった場面が紹介されてます。

こういうことを言ってくれる上司はなかなかいない。私もよく経験があるのですが、ファクトとロジックを詳細に組み上げて上申すると、上司は、枝葉部分を細かく突っ込んで来たり、気分を害して(たぶんプライドが高くやり込められるのがいや)屁理屈で逃げようとする。またはその場でほとんど意思決定しない。
そうならないために、わざと逃げ道を用意したり、落としどころまで計算してロジックを組み上げたりしている。こんなことをしていては、なかなか意思決定が早くならない。

ファクトとロジックで正しい問題解決ができる人にトップに立ってほしいですね。そうしないと正しい議論より、根回しや政治が横行してしまい、意思決定が遅くなってしまいますもんね。

またこの本では、リスクについて書かれている。出口さんはリスクとリターンは表裏一体であることをよく理解しているし、会社がつぶれるくらいのリスクなんてそうそうないんだからまず行動してみて、失敗すればあとで修正すればよいと説いている。まあ古くて大きい企業にいると、言っていることは、リスクをとれとか、活発な議論をロジカルにしようといってますが、実際の会議になるとやっていることは全く逆なことがしばしば。
なのでこの本は、ビジネスパーソンが良い本だというけれど会社で実践するにはなかなかハードルが高いなと感じました。組織文化変革と合わせて考えないといけませんね。
一番イタイのは、こういったことを阻害してる本人が、「この本はいいから読んだほうがいい」と部下や、後輩にいいそなところ(苦笑い)
私も誰に対してもファクトとロジックで議論したいですね

ごっちゃん
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2014年12月12日

システムインテグレーター(SI)業界ってどんな業界?

ごっちゃんです。

今日は前回に続きIT業界の中でもSIerの市場の定義について書いていきます。

【システムインテグレーター崩壊】の著書 斎藤さんは、SI業界の定義について
「人月積算をしている全てのIT業界に属する企業」としています。

確かに正しい定義だと思います。特にユーザーサイドから見ると一緒ですよね。でもこれだとなかなかビジネス構造を把握したり、定量的に数字として掴みにくいのでもう少し具体的に業界を分けていきたいと思います。

業界にいる私も実は明確に業界を定義するのは難しいです。なぜなら人月積算のビジネスとハードウェア商売、ソフトウェアやパッケージ販売とかコンサルフィービジネスとかサービスとか合わせた事業体が多いので明確に定義しずらいのが実際のところです。

少し強引に以下のような区分けをしてみました。

ECやゲーム、ネットもIT分野ですが、サービスを提供していて、
人月積算をしているところは少ないので一つのカテゴリーとして分けてました。
(もちろんこのカテゴリーで人月積算ビジネスやっているところもあります)

あとは、ハードメーカー、ソフトメーカーを分けております。ここは大きくビジネス構造が違うので分けました。NECや日立、富士通などはこの部類ですね。
あとはITコンサル。ITコンサルは、人月積算をやっている会社もあれば、フィービジネスの会社もありますが、SIに近い会社が多いので重なっていると思ってます。
そして最後に情報処理サービス産業があります。
この中でもメーカー系(NEC○○,日立○○、富士通○○)
などのSIerやフューチャーアーキテクトなどのコンサル系。NSSOLなどのユーザー出身のSIer、あとは独立系と分けられます。
あとは最近出てきた外資系クラウドベンダー(amazon,Salesforce) などがあります。

私の定義では、この情報処理サービス産業に隣接していて、しかも発注元から人月積算で委託契約を受けてシステム開発をし、複数の外注を使いながらシステム構築をする企業群としたいと思います。

IT業界俯瞰図.jpg

gyoukai3.jpg

定義づけしたので次回は、SIer業界の分析をしていきたいと思います。

ごっちゃん
posted by ごっちゃん at 19:10| Comment(0) | IT | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年12月10日

IT業界ってどんな業界

ごっちゃんです。

さて今日はIT業界の中でも情報処理サービス産業に所属しているので、IT業界について書きましょう。
まず今回はマクロ視点から。

IT業界は世界の市場規模としては、95兆円ほどあり、ジャンルとしては、自動車関連市場の次に大きいメジャーな市場です。
回線や携帯端末とかを抜いても50兆円ほどあり、かなりの規模の業界と言っていいでしょう。
アメリカ、ヨーロッパではクールな仕事のトップでもあります。(なぜか日本はそんな事ないですが・・・)
しかも世界のIT市場は年々右肩上がりで、グローバル視点では成長産業と言えます。
市場の伸び.jpg

日本はというと、現在市場としてカウントされているのは、情報処理サービス産業や、メーカー系IT企業のみで
11兆円ほどと言われております。

これは、市場といては世界で3番目の規模です。

この11兆円には
最近流行の海外クラウド、amazon,google,SFDCなどは含まれていないのでもう少し大きいと思われます。

世界の市場規模.jpg

その中でも情報処理サービス産業(SI業界)は7兆円ぐらいの市場規模です。
市場規模としては、日本の産業としては10番目ぐらいの大きさでECや農業と同じぐらいと言われてます。
世界のITの成長率は9%程度ありますが、日本の情報処理サービス(SI)産業は成長率1%です。
日本の IT産業はEC,Web系、もしくは外資クラウド系は成長しているけれどSIは成長していないことが予測されます。
指標はありませんが、業界の肌感覚としては、IT市場自体は7〜8%近く成長しているけれど、情報処理サービス(SI)産業は成長していない感じですね。

世界のIT市場.jpg

マクロ感の結論を言うと
世界的に見ると、とっても大きい産業であり、今後の成長率もそこそこある業界ということです。世界的には魅力的産業だと思います
日本の IT産業、特にECやWEB系は市場規模、成長率もそこそこで魅力的産業だと思われます。
日本の情報処理サービス(SI)産業だけ見ると、規模はそこそこあるけど、あまり成長しない成熟産業といえるでしょう。

次回は情報処理サービス産業(SI)について詳しく書きたいと思います。

ごっちゃん
posted by ごっちゃん at 09:27| Comment(0) | IT | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年12月03日

読書036〜実践 BtoBマーケティング

ごっちゃんです。

現在仕事では、サービスの企画〜営業までを担当していて、特にサービスが出来上がったあとのマーケティング〜CRM設計について日々悩みながら実行しております。

大学院ではマーケティングについてはかなり学んだけど、BtoBマーケティングについては、再度卒業してから真剣に学んでます

そんななか復習として読んだ本の紹介

【実践 BtoBマーケティング: 法人営業 成功の条件】
余田 拓郎、 首藤 明敏

【おすすめ度】
★★★★☆




慶応MBAの余田先生この分野で多数コメントを出している方です。
マーケティングってBtoCがメインでBtoBを切り取った物がなかなかない中、教科書的な本としてはすごくおすすめです。

・日本オラクル
・アドバンテッジリスクマネジメント
・シマノ
・クラレ
などなどを事例に出しながら書かれています。

特に日本はBtoBのマーケティングは特殊だと思います。
なぜならば、ほとんどの日系企業が、ボトムアップ型で意思決定が非常に遅く、意思決定者が社内に数多くいる
そのためリーチが複雑になり、営業パーソンが重要な役割を担うので、どの企業も営業部隊が大きな権限を持っている。
そのため、営業にコストをかけマーケティングにはコストをかけていない。
そういう意味では日本のBtoBのマーケティングは遅れていますね、

市場が右肩上がりですり合せが多く、顧客側と売る側の情報量の差がある場合は、イケイケの営業組織を持っておけば良かったのですが、現在は、市場は伸び悩み、顧客側と売り側はネットの存在で情報量の差がなくなってきている場合は、組織的なマーケティングが必要になると思います。

昔の成功体験や組織上営業の方が力が強くなかなかマーケティングを組織的に取り入れている会社は少ない
特に私の所属するシステムインテグレーション業界は、遅れていますね。

最近はマーケティングオートメーションなどで、営業の割合がどんどん少なくなってきて、マーケティングの役割が非常に大きくなっている。
まあ顧客側も昔はよく来る営業に状況を聞いてましたが、いまはたいていネットで調べて情報はもやは売る側と買う側でそんなに変わらなくなってきているので、よりweb、営業、をうまく効率的に使ったマーケティングが必要ですね。

この本はBtoBのマーケティグの基本が書いてあります。意思決定者が複数いる企業に対して、Web、メール、営業も含めて設計をどのようにするかが書かれてあります。どれも初歩的な事ですが、モデル化しているところは素晴らしいと感じました。

ごっちゃん。
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2014年12月02日

読書035〜The DevOps 逆転だ

ごっちゃんです。

そろそろ年末モードですね。12月2週目ぐらいから怒濤の懇親会ウィークになってきました。
あまり飲み過ぎないように気をつけよ

私の尊敬するゴールドラッド氏の制約条件理論をITに応用した本です。結構面白かった

【The DevOps 逆転だ!】
ジーン・キム (著), ケビン・ベア (著), ジョージ・スパッフォード (著), 榊原彰 (監修)

【おすすめ度】
★★★☆☆



これは、システム開発を、設計→開発→テスト→実装→運用といったウォーターフォール型の仕組みを運用しながら設計、開発していくシステム開発でうまく窮地を脱する為に制約条件理論から導きだすストーリーで書かれています。

うーん、悩んだけど★3つ。
制約条件理論はかなり研究していたので、そこはまあ理論通りで新しい事はなかった。
理由はもっと制約条件理論の応用部分を詳しく突っ込んで書いてほしかったな〜
でもザ・ゴールと一緒で小説風なので読みやすいし面白いですよ。

DevOpsはDevelopment(開発)とOperation(運用)という2つの言葉を組み合わせた造語で、開発と運用・保守を継続していくシステム開発手法の1つとして認識されています。
制約条件理論からDevOpsの手法でのシステム運用に切り替える物語はとっても痛快で面白いです。
実際にやろうとすると、継続的デリバリーの詳細な技術や、組織設計などでなかなか壁が高いのが実情です。あらたな観点としては良い切り口だと思います。

アメリカやヨーロッパでは既に企業もDevOpsを行っている企業は数多くある。
もちろん企業側にエンジニアを多数いるのもそうだが、縦割り組織(開発、インフラ、運用)といった組織を柔軟に組み替えられる組織文化にもミソがある。
ウォーターフォール型システム開発からアジャイル型への開発手法を取り入れラレルかどうかにもかかっている。
日本では時間がかかりそうですね。

ごっちゃん
posted by ごっちゃん at 07:59| Comment(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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